退院の日、介護タクシーで家のベッドまで帰るには
退院の日は、思っていたより慌ただしく過ぎていきます。
会計の順番を待ち、お薬と書類を受け取り、紙袋にまとめた荷物を抱えて病棟を出る。
家のベッドの支度ができているかも、気がかりです。
車いすやストレッチャーで帰るなら、帰りの車も探さなければなりません。
家に着いてからも、玄関の段差を越えてベッドに横になるまでが一仕事です。
介護タクシーなら、病室のベッドから家のベッドまで、
移る・乗る・降りるの手助けをスタッフが行います。
ご家族が前の日までにしておくことは、そう多くありません。
病院の玄関を出ると、手が足りなくなる
病棟にいるあいだは、看護師さんがすぐそばにいます。
ところが病院の玄関を出たとたん、移動の手助けはご家族だけになりがちです。
介護タクシーは、そのすき間に入る仕事です。
座っていられる方は車いす、長く座るのがつらい方はリクライニング車いす。
寝たままの方は、ストレッチャーのまま乗れます。
看護師の立場から言うと、入院が長かった方ほど、座っているだけで疲れやすいものです。
車いすかリクライニングかは、病棟で座れていたかより、家までの時間で考えてみてください。
寝たまま乗る方法は、こちらの記事にあります。
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移動中も酸素の量の調整や、たんの吸引が必要な方は、民間救急のほうが合います。
迷ったら、病棟の看護師さんにたずねてみてください。
「家までの移動に、医療者の付き添いは必要ですか」
前の日にやっておくと、当日が楽になること
- 退院の日が決まったら、まず電話を時間がはっきりしなくても、先にお電話いただいて構いません。
当日に決まった退院も、空きがあればお受けします。 - 会計とお薬の段取りを、病棟で聞いておく会計が終わる時間と、退院のお薬を受け取る場所。
相談員さんか看護師さんに聞いておくと、お迎えの時間を決めやすくなります。 - 家のベッドまわりを空けておく通り道の段ボールや玄関マットは、車いすが引っかかりやすいので片づけておきます。
- 大きな荷物は、前の日に持ち帰る当日の荷物を着替えと貴重品くらいにしておくと、ご家族の両手が空きます。
テレビカードの精算も、前の日に済ませておくと楽です。
介護ベッドのレンタルなど介護保険のサービスは、
要介護認定の申請から始まります。
使う予定があれば、退院が決まった時点で病院の相談員さんかケアマネジャーさんへ。
最初のお電話では、退院の日時と病院、病棟の階、ご自宅の住所を伺います。
車いすかストレッチャーか、酸素や点滴、チューブをつけているかも教えてください。
一緒に乗るご家族の人数と、荷物の量も伺います。
退院の送迎は、片道だけでもお受けします。
病院の相談員さんや看護師さんからのご依頼も承ります。
当日は、病棟までお迎えに上がります
- 病棟で、看護師さんにごあいさつ退院の書類とお薬がそろっているか、まず確かめます。
ベッドから車いすやストレッチャーへ移るところから、スタッフが手を貸します。 - 会計は、できればお迎えの前に先に終えておいていただくと、お迎えのあとは移動だけで済みます。
そのまま玄関まで、車いすを押して向かいます。 - 車いすのまま、リフトで車へ車いすを固定し、シートベルトを確かめてから、ゆっくり走り出します。
- 家に着いたら、ベッドに横になるまで玄関の段差や階段は、スタッフが介助します。
ベッドに移って、姿勢が落ち着くところまでが私たちの仕事です。 - 移動中のご様子を、ご家族へ車内で気づいたことをお伝えして、終わりです。
お支払いは原則、当日の現金払いです。
カードをご希望なら、ご予約のときにお知らせください。

荷物は軽く、お薬と書類は手元に
- 退院のお薬、お薬手帳
- 紹介状、診療情報提供書
- 次の受診の予約票
- 保険証、各種の受給者証
- 入院費のお支払いのもの
- 着替え、上着やひざ掛け
- ふだん使う車いすや杖
- 家の鍵
退院のお薬と紹介状は、ばたばたしているうちに受け取り忘れやすいものです。
病棟を出る前に、紙袋の中を一度のぞいてみてください。
ふだんの車いすがあれば、そのまま乗れます。
お持ちでなければ、標準の車いすを無料でお使いいただけます。
玄関からベッドまでの、最後の数メートル
家の中は、病院のように広くも平らでもありません。
玄関の上がり框(かまち)、廊下の曲がり角、ベッドの脇の狭いすき間。
当日は通り道を一緒に確かめてから、ベッドまでお連れします。
2階・3階で、エレベーターがない家でも、階段を介助してお連れします。
お電話で、階段の段数と廊下の幅、ベッドのある部屋を教えてください。
前もって分かっていれば、合う機材を決めてから伺えます。

家の中で頼めることは、こちらでも紹介しています。
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費用は、待つ時間と介助の中身で変わります
介護タクシーの費用は、走った距離のメーターが土台です。
そこに、移乗や階段の介助、ストレッチャーなど、その日に必要だった分が足されます。
出発の時間帯でも変わり、早朝や夜、土日祝日は加算があります。
12時〜17時前の出発なら基本介助料がかからないので、
時間に余裕があれば午後がおすすめです。
見落としやすいのは、病院で待つ時間です。
乗る準備や待ち時間のあいだもメーターは進み、
会計などで長く待つときは、院内での付き添いの料金が別にかかります。
料金の記事で計算した例では、事務所の近くの発着で片道15kmほどの退院なら、
リクライニング車いす・平日午後の出発で約8,500〜9,800円でした。
実際の金額は道路の混み具合などで変わるので、ご予約の前に目安をお伝えします。
細かい内訳は介護タクシーの料金ページに、計算の例はこちらの記事にあります。
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別の病院へ移る転院は、退院・転院の介護タクシーのページをご覧ください。
よく聞かれること
家族が病院に行けません。本人だけでも頼めますか?
はい、病室からご自宅のベッドまで、スタッフがお連れします。
会計などの手続きは、前もって病院の相談員さんにご相談を。
帰りに薬局へ寄ってもらえますか?
はい、帰り道の立ち寄りも承ります。
立ち寄っているあいだは、メーターの待機料がかかります。
退院のタクシー代は、医療費控除の対象になりますか?
電車やバスが使えない場合のタクシー代は、
医療費控除の対象になることがあります(国税庁 No.1122)。
退院の移動が当てはまるかは、税務署にご確認ください。
退院の日の移動、ご相談ください
- 東京消防庁 患者等搬送事業者認定
- 国家資格者が在籍
- 事前予約で深夜・早朝も対応
退院の日時と病院、ご自宅のご様子を教えてください。
必要なお手伝いと料金の目安を、一緒に整理します。
いま命に関わる状態の方は、迷わず119番へ。
最後に
退院の日は、ご本人にとって久しぶりに病院の外へ出る日でもあります。
会計の段取りや荷物、家のベッドまわりは、前の日までに済ませておきましょう。
当日の移動は、私たちが引き受けます。
この記事の監修:塚本昂平(看護師)
株式会社BTH 代表取締役。急性期病院の看護師、訪問看護を経て、民間救急・介護タクシー リーベルを創業しました。
監修者のプロフィール
出典:
国税庁 タックスアンサー No.1122 医療費控除の対象となる医療費
厚生労働省 介護サービス情報公表システム「サービス利用までの流れ」
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